こんにちは。福岡県北九州市小倉南区にある、ミニバン・軽自動車・働く車(商用バン)の専門店、Win cube代表の堀尾です!
突然ですが、「ID車両」ってご存じですか?
中古車には、一台として同じものがありません。程度が良いものもあれば悪いものもあり、車に詳しくない方では見極めるのが難しいです。
ヴォクシーの中古車購入といっても決して安い買い物ではないですから、程度の良いものを手に入れたいですよね。
「安く買ったけど故障の連続で結局高くついた」「セールスマンは無事故車と言っていたのに実は事故車だった」「車のことはよく分からないので目安となる評価基準が欲しい」など……
このようなお悩みをお持ちの方にピッタリなのが「ID車両」です!
今回はID車両についてお話させていただきます。
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ID車両とは
「鑑定書」が付いた中古車のことを「ID車両」と言います。
「日本自動車鑑定協会(NPO法人JAAA)」という中古車販売店とは直接関係のない機関に所属するプロの鑑定士が、第三者目線で中古車のコンディションを評価し、その内容を詳細に記載した「鑑定書」を発行します。
このシステムの主催は中古車情報サイトグーネット(Goo-net)です。
販売店が日本自動車鑑定協会(JAAA)を仲介するグーネットに鑑定料を支払うと、後日JAAAの鑑定士が店舗まで訪問し、車の鑑定を行います。
販売店と利害関係のないJAAAの検査員は、徹底して公正に鑑定を行い鑑定書を発行します。
↑は鑑定書のサンプルです。「Goo鑑定」というロゴが入っていますが、グーネットでは鑑定することを「Goo鑑定」と名称しています。そしてそのGoo鑑定を受けた車のことを「ID車両」と呼んでいます。
ID車両でわかること
- 走行距離が実走行か
- フロントガラスの飛び石などによるキズをチェック
- ハンドルやダッシュボード、メーター類のチェック
- 異臭やシートの汚れ、破れなどの確認
- エンジンルームのオイルや冷却水の漏れのチェックに加え、異音などを確認
- アイドリング時やアクセル時にエンジンにカラカラ音などの異音がないか確認
- トランスミッションの変速ショックの確認
- 骨格の修復歴を確認 修復済みの場合、その程度をチェック
- ピラーに修復跡がないかを確認
- パワーウィンドウが正常作動するかを確認
- ホイールのキズやタイヤの溝をチェック
- リアトランクの下をチェックし、修復跡や波うちがないかを確認
- 外装のキズや塗装の状態を確認
- マフラーの状態を確認 異常音の有無や排気をチェック
- 外板に隠れた骨格部分を確認
上記のことがID車両で分かります。
ID車両がオススメな方
ID車両は、分かりやすく言えば「良質」か「粗悪」かを第三者が証明してくれるシステムです。
そんなシステムが特に必要な方はどんな人なのでしょうか?
①大きな事故歴がある車は避けたい方
「右フロントのフレーム修正をしています。フロントフレームの軽い修正なんで、そんなに大した事故じゃないんです。走行上はなんの問題もありませんよ。」
もしこんな風に言われたら……?
フロントフレームを修正するような事故とは、「ボンネットが半分つぶれるような大クラッシュ事故」なんです。
このような場合は大金をかけてしっかり直さない限り、走行上問題が出るケースがほとんどです。
大金をかけて直すということは、当然安価での中古販売はありません。
「フロントフレーム」という車に詳しくない方には聞き馴染みのない言葉を使って、大した事故歴ではないと虚偽の説明をして修復歴に関して了承を得る……そんな悪質な手口も存在します。
しかしID車両ならば、鑑定書にフレーム修正の記載がされます。修復歴の大きさや度合を示す「軽度」「中度」「重度」でランク分けされるので、上記のような悪質な手口での不正行為は一切できません。(フレーム修正が入るようなケースでは間違いなく「重度」の修復歴と記載されます)
②何が何だかさっぱりわからない方
中古車の欠損箇所や部品名を説明されても、何が何だかさっぱり……
どこどこが壊れてる・どっかが歪んでる……全く分からない!
そんな方や、初めての車購入の方にもID車両はオススメです。
車に詳しくない方でも、その車が買って良いものなのか・やめた方が良いものなのかが分かりやすくなっています。
③過去に中古車購入で失敗した方
「値段が他の車より格段に安かった」
そんな理由で中古車を選び、後で大変な目に遭われる方は結構いらっしゃいます。
◆相場よりもかなり安い「激安車」を買ってしまったために、1ヵ月もしないうちに致命的な故障が発生し修理代にかなりの金額がかかってしまった。
◆走行不明車を買ってしまい、距離に応じた部品の交換サイクルが分からず、それが原因で事故や故障につながってしまった。 等……
大金を払って修理しても、後から後から細かい故障が相次ぎ修理に預けてばかり。もしかしたら代車に乗っている方が多いのでは?なんて方もいらっしゃるかもしれません。
「初めからもう少し予算を上げておけばよかった!」
トータルで見るとそうなりますよね。
鑑定書に状態が良い旨の記載があれば、以前そのような思いをした方も安心して中古車を購入できます。
④遠方にお住まいの方
遠方に住んでいて、実際に車を確認することができない方にもID車両はオススメです。
店舗関係者が電話口でどれだけ「状態最高です」「良質な中古車しか扱ってません」なんて言っても、信憑性はありませんよね。
ID車両なら、中古車販売店とは全く利害関係がない第三者による鑑定で状態を明確にしてくれているので、実際に車を見に行くことができなくても安心することができます。
ID車両はなぜ普及しない?
これまでのご説明で、ID車両がユーザーにとって買いやすい車だということはお分かりいただけたかと思います。
ID車両だとユーザーは買いやすい……なら、全車ID車両の方が中古車販売店にとっても有利なのでは?と思いますよね。
しかし現在のID車両普及率は4割程です。
↑は2021年12月24日のグーネットをスクリーンショットしたものです。
全国の中古車販売店のほとんどがグーネットに掲載していると言っても過言ではありません。そのため、赤枠内の数はほぼ日本中にある中古車全てと考えてもいいと思います。
全国で513,116台掲載車両がある中、ID車両なのは200,504台です。
約6割が非ID車両なのはなぜ?
理由は主に2つあります。
- 鑑定するごとに料金がかかる
- 車の状態が悪い場合、粗悪車である事を証明してしまうことになる
少々話が脱線しますが……商売で儲かるにはどうしたら良いと思いますか?
方法のひとつに「安く仕入れて相場よりも安い値段をつけ競合他店より多く売る」というものがあります。
しかし中古車販売においては、たくさんの競合店同士がオークションで競り合って車を仕入れます。知識と目利きを併せ持った仕入担当者同士の競り合いになります。
そのため、同じような年式・状態の中古車は大体同程度の販売価格になります。
ということは……普通は相場よりも爆発的な激安価格での販売はほぼ不可能ということです。
しかし、それを実現できる方法が2つだけあります。それが↑の方でもすこし触れた悪質な手口です。
- 致命的な大事故歴のある車(重度の修復歴車)を激安で仕入れ、「無事故車」または「事故歴はあるが軽いもので走行上問題なし」と偽り競合他店より安価で売る
- 見た目が比較的キレイな20~30万km超えの走行車を激安で仕入れ、メーターを2~3万kmぐらいまで巻き戻し競合他店より安価で売る
このような車だと、値段にだけ注目してしまうユーザーは騙されてしまいます。
しかしID車両は、そのような不正は全て白日のもとに晒してしまいます。大事故なら容赦なく「フレーム歪み有り」等と書かれますし、走行距離改ざんなら鑑定書に実走行距離を書かれてしまいます。
なぜID車両にしないお店が多いのか……値段重視のユーザーを捕えようとする運営方針のお店がID車両にしてしまうと、知られたくない事実が全て明らかになってしまうから、ということが理由の一つと言えるかと思います。
ID車両に見せかける行為に注意
ユーザー心理として「より安くより状態がよく、尚且つID車両」ならとても好ましいのではないでしょうか?
しかし中古車業界に限らず、すべての業界で「商品の品質が良ければその分金額も高くなる」のは当然のこと。いいもの・人気のものはたくさんの方が求めるので必然的に値段は高くなります。逆に悪いものは求める方がおらず安くなるのもまた必然です。
そのためID車両でない車をあたかもそうであるかのように見せかけるお店も存在してしまっています。
ID車両ののぼり旗を見かけることがあると思います。こののぼり旗はID車両が一台もない販売店でもグーネット掲載店であれば無料で貰うことができます。
ID車両が一台もない中古車販売店でも、ID車両ののぼり旗を立てることはできるということです。
ID車両には必ず「鑑定書」が付きます。
中古車を購入する際には「ID車両の鑑定書を見せてください」と言いましょう!
まとめ
◆ID車両とは、「日本自動車鑑定協会(NPO法人JAAA)」に所属する鑑定のプロによる鑑定書が付いた中古車のこと
◆ID車両がオススメな方は
- 大きな事故歴がある車は避けたい方
- 何が何だかさっぱり分からない方
- 過去に中古車購入で失敗した方
- 遠方にお住まいの方
◆ID車両は状態の悪い車は粗悪車である事を証明してしまうため、取り扱っているお店は導入しづらい
◆2021年12月現在のID車両普及率は4割程
今回はID車両についてお話させていたきました!
ヴォクシーの中古車購入をご検討されている方はぜひID車両に注目してみてください。
今回の記事はいかがでしたでしょうか?
この記事があなたの車選びに少しでもお役に立てばうれしいです。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。
Win cubeでは、ただ安い車を提供するのではなく、お客様が安心して長く乗っていただけるように最適な車選びをサポートしています。
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