こんにちは。福岡県北九州市小倉南区にある、ミニバン・軽自動車・働く車(商用バン)の専門店、Win cube代表の堀尾です!
ヴォクシー中古車の購入をお考えの方の中には「車検費用っていくらかかるんだろう?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
ディーラーに持っていくと30万円は超えてしまうイメージ……
車検専門点店の看板を見れば「ユーザー車検代行7800円」……?!
「色々な広告も目に入ってきて、結局何にいくらかかって合計いくらなのか分からない!」
そこで今回は「ヴォクシー中古車の車検費用」について詳しくお話させていただきます。
もし今、ヴォクシーの中古車をお探しなら、当店の豊富な在庫車情報をご覧ください。
車検費用とは
車検費用とは
- 法定費用
- 基本整備代
- 検査代行費用
この3つを合計したもののことを言います。
①法定費用
法定費用とは、「税金」+「強制保険」+「印紙代」のことを指します。
①税金(重量税)
車検で必要となる税金は「重量税」のみです。(強制保険や印紙代などは税金とはいいません)
重量税は「車体の重さ」と「経過年数」によって決まります。
経過年数 | 12年未満 | 13年~18年 | 18年以上 |
---|---|---|---|
1t~1.5t | 24,600円 | 34,200円 | 37,800円 |
1.5t~2.0t | 32,800円 | 45,600円 | 50,400円 |
2.0t~2.5t | 41,000円 | 57,000円 | 63,000円 |
一般的なミニバンならほとんどの場合1500㎏~2000㎏のカテゴリに入ります。
ヴォクシーの車両重量は1600㎏ほどで、ZRR70系だと2007年6月~2013年12月までの年式なので経過年数は9年~15年です。(2022年1月現在)
となると重量税は12年未満のヴォクシーで32,800円、13年~15年で45,600円となります。
※ちなみにミニバンに1000㎏以下は存在しません。もっとも軽いものでも1300㎏ほどあります。(フリードやシエンタなど)
確実な重量が知りたい場合は車検証を確認してください。(グレードによっても重量がかわってきます)
②強制保険
強制保険とは「自動車損害賠償責任保険」のことを言います。「自賠責」のほうが馴染みがある呼び方かと思います。
こちらヴォクシーだと5ナンバーですので、20,010円(24ヵ月分)です。
③印紙代
印紙代は2021年10月1日よりそれまでの金額に400円追加されました。ヴォクシーだと5ナンバーなので、印紙代は2,200円です。
たとえば、2011年式のヴォクシー(ZRR70系)だと法定費用は
重量税 32,800円 + 自賠責 20,010円 + 印紙代 2,200円 = 合計 55,010円
となります。
②基本整備代
車検のために行う基本整備は「24ヵ月点検」や「車検整備」と呼ばれます。
では24ヵ月点検とはどのようなものなのでしょうか?
点検項目は以下の内容となっています。
- パワーステアリングベルトの状態
- パワーステアリングオイルの状態
- ラジエータファンベルトの状態
- ラジエータ冷却水の漏れ
- プラグの状態
- 点火時期
- ディストリビュータのキャップの状態
- 燃料漏れ
- バッテリターミナルの状態
- 排ガスの色
- エアクリーナーの状態
- メターリングバルブの状態
- ブローバイガス還元装置の状態
- 燃料蒸発ガス排出抑止装置とその配管の状態
- チャコールキャニスターの状態
- 排出ガス減少装置(触媒)の状態
- 二次空気供給装置の機能
- 排ガス再循環装置の機能
- 減速時排ガス減少装置の機能
- 一酸化炭素発散防止装置の状態
- ハンドルの操作具合
- ブレーキペダルの操作具合
- サイドブレーキの操作具合
- クラッチペダルの操作具合
- ホイールアライメント
- ショックアブソーバーのオイル漏れ
- サスペンションの状態
- タイヤの状態
- ホイールボルト・ナットの状態
- ホイールベアリングのがた
- ブレーキディスクとパッドの状態
- ブレーキドラムとライニングの状態
- ブレーキマスター・シリンダーの状態
- エンジンオイル漏れ
- ステアリングギアボックスの状態
- ステアリングロッドアーム類の状態
- トランスミッションオイルの漏れ
- プロペラ・ドライブシャフトの状態
- デフオイルの状態
- ブレーキホースパイプの状態
- フロントパイプ・マフラーの状態
- フレーム・ボディーの緩み損傷等
料金の相場は点検のみで2万円前後です。(業者によっても様々です)
さらに消耗部品・破損部品をきちんと交換整備した場合だと、10年落ち(程度の良い)のミニバンで平均5万円前後となります。オーナーの使用状況によっては20万円を超えてしまう場合もあります。
「もしかして、私の車も20万円の費用がかかるの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかしこの「24ヵ月点検」の内容全て整備をしなくても、車検場で検査される最低限のポイントが正常であれば大丈夫だという現実があります。
車検場でみる最低限のポイント
- サイドスリップ
- フットブレーキの効き具合
- サイドブレーキの効き具合
- ヘッドライトの光軸
- ウィンカーの作動
- ブレーキランプ・ハイマウントストップランプの作動
- 車幅灯・ナンバー灯・フォグランプの作動
- 排気ガスの一酸化炭素と炭化水素の規定量チェック
- スピードメーター
- エンジン・ミッション・デフ等のオイル滲み有無
- マフラーの破損による穴の有無
- アーム・ドライブシャフト・ボールジョイントのがた
①~⑨までは車検場の近くにある「予備車検場」で2,000円前後でチェック・調整を行ってもらえます。
ただし予備車検場でできることは、チェックと調整や電球交換のような簡単なもののみとなっています。(※⑩~⑫のような修理を必要とする内容は不可。修理工場などに依頼する必要あり。)
車検に通すための最低限のポイントのみの整備ならば安く済みます。ですが、安心・安全に乗っていただくためには、車検の箇所以外も点検・整備しておくことが重要になるかと思います。
本来なら、不具合が出た場合早く対処した方が良いです。小さな不具合を放置してしまうと、それが引き金となって致命的な不具合に発展してしまう場合もあります。
車の走行中は、常に振動や慣性力などで車体全体に大きな負荷がかかっていて、少しずつダメージとして蓄積されていきます。
車には人間と違って自然治癒力はありません。ダメージは誰かが直さない限りどんどん蓄積されていってしまいます。
早いうちに直しておけば、料金も安く済む場合がほとんどかと思います。
③検査代行費用
検査代行費用とは、請け負った業者が車検場に車を持ち込む(車検を通す)費用です。
ただし、運輸局から認可されている「指定工場」に依頼した場合は「検査代行費用」ではなく「検査費用」や「車検基本料」などと計上されます。
指定工場とは・・・自社に車検場と同じ検査ラインを持ち、国家資格(1・2級整備士・自動車検査員)のある検査員がいるところです。自社の工場内のみで点検・整備を行い、車検場で行う検査をそのまま行うことができます。
※ちなみに「認証工場」にも国家資格(1・2級整備士)を持った検査員がいますが、検査ラインを持っていないのでその工場で車検を行うことはできず、上記のように車検場に車を持ち込むので「検査代行費用」となります。
検査代行費用の相場は業者によって様々ですが、大体一万円前後ぐらいかと思います。
以上の「法定費用」「基本整備代(24ヵ月点検)」「検査代行費用」3つを合計したものが「車検費用」となります。しかし、これはあくまでも車検を通すために必要な最低限の費用です。
エアコンの効き具合・パワーウィンドウ・電動スライドドアや気になる異音などの「快適に乗るための装備」に関しての点検・整備は含まれていません。
そこで大切になってくるのが、便利装備などの修理・部品交換です。
車検と直接的な関係はないですが、快適に乗っていただく上では欠かせないものです。
便利装備の修理・部品交換で安心をプラス
「車検に出したばっかりなのにもう壊れてしまった!」という経験をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
24ヵ月点検はあくまでも安全に関わる箇所のみです。
電動スライドドアやエアコン・ナビゲーションシステムなどの便利装備の不具合には一切関わりません。
また、上記の「24ヵ月点検」の項目に「エンジンオイル漏れ」とありますが、これはエンジン関係すべてをチェックしてくれる訳ではありません。
「オイル漏れ」は放置してしまうと大事故につながってしまいますので「24ヵ月点検」の項目に含まれています。(エンジンオイルが漏れ出てなくなってしまうと、シリンダーなどが焼き付き駆動輪がロックしてしまいます。)
しかし走行に支障がないレベルのエンジンの不調は、それが直接原因として安全に問題が生じることが無いため「24ヵ月点検」には含まれていません。
「車検を通すための箇所」だけが大丈夫ならば車検は通りますので、これらの不具合があっても車検は合格となります。
ですがやはり、スライドドアが故障すればかなり重いですし、エアコンが効かないと真夏では熱中症の危険性もあります。さらにエンジンの不調は燃費の悪化を引き起こしてしまいます。
「まあいいか」とそのまま乗っていて、遠方へのお出かけ中に突然エンジンが故障してしまって動けなくなってしまえば……目も当てられませんよね。
「24ヵ月点検」だけではなく、その他のパーツのメンテナンスや、不調を早いうちに修理することで、そのような困る事態を回避することができます。
この部分の費用に関しては、原因によって変わってきますので一概には言えません。
(パワースライドドアが動かない→10万円前後・エアコンが効かない→5,000円~80,000円程など様々です)
結局いくらぐらいかかるの?
まったく何も問題がない場合(最低ライン)の2011年式ヴォクシー(ZRR70系)だと以下のようになります。
法定費用:55,010円+基本整備料:約20,000円+検査代行費用:約10,000円=85,010円
もちろん、不具合があればプラスして代金はかかってきます。
そして、ディーラーで受けるか車検専門店などで受けるかによっても料金は変動してきます。
大体の目安として参考にしていただけると良いかと思います。
(あまりに激安を謳うお店は、基本的な料金にプラスして高額な修理交換費が掛かったりする場合もあるので注意してください)
車検っていつ?
「車検がいつなのか分からない」という方もいらっしゃるかと思います。
その場合は「車検証」や車に貼ってある「車検ステッカー」で確認しましょう!
まとめ
車検費用とは主に「法定費用」「基本整備料」「検査代行費用」の3つの合計を指します。
ヴォクシーだと最低でも大体85,010円はかかることがお分かりいただけたかと思います。
また、この金額はどこで車検を受けるかによっても変動してきます。
今回の記事はいかがでしたでしょうか?
この記事があなたの車選びに少しでもお役に立てばうれしいです。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。
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