ローン審査に通らなかったり、審査が不安だったりする人に向けて、中古車販売店が紹介する「自社ローン」をご存知ですか?
というわけで Wincube(車検のコバック小倉南店@北九州)です!
ブラックリストでもOKといわれる自社ローンは、「やばい」「危ない」などと言われることも。
実際にどういうものなのか、契約する前に知っておきましょう!
自社ローンってどういうもの?
自社ローンとは、通常のローン審査で必要とされる「信用情報」を通さずに、自社独自の基準で提供するローンのことです。
販売店としては車が売れなければ商売になりません。
中古車を購入したいという人がせっかく目の前にいるのに、金融機関の厳しいローン審査にパスしなければ買ってもらえないのはもどかしくもあるでしょう。
その解決法のひとつが自社ローンなのです。
信用情報を通さないため、金融機関の審査に落ちた人でも通りやすく、「すぐに車が欲しいけれど審査が不安」という層の車購入の入り口になっています。
実際、金融機関の審査にパスできなくても車が必要な人はたくさんいます。困っている人の救済措置として、自社ローンが活用される側面があるのですね。
なぜ「ブラックOK」とまで言えるのか?
中古車販売店の広告で、「ブラックOK」「通過率98%」などと書かれているうたい文句を見たことがある人もいるのではないでしょうか?
これは、過去歴はほぼ関係なく自社判断でローンが組めますよ、という意味です。他のローン審査で引っかかった人にはホッとするキャッチコピーでもあるでしょう。
しかし審査基準を甘くすることで、販売店側のリスクはないのでしょうか?
販売店が損をしない仕組みになっている
もちろん販売店は、万が一のことがあっても損をしないような仕組みを作っています。ポイントは4つ。
- 「金利ゼロ」でも、保証料や手数料が上乗せされる
- 支払い回数が短い
- 保証人が必要
- 整備をしていない(お金や手間をかけていない)
中古車を取り扱っている場合もある
「金利ゼロ」は大きなメリットに見えますが、そのカラクリは、自社ローンに金利をつけられるのは、一定の条件を満たした場合のみ。
条件を満たしていなければ法律で「つけてはいけない」と決められています。
金利をつけている自社ローンは、金利を適用することができる貸金業務取扱主任という資格を持つ責任者が販売店に常駐しているからです。
しかし、責任者がいてもわざと金利を格安に設定して、保証料や手数料を上乗せするのが自社ローンによく見られる手法です。
詐欺的なパターンとして、整備をしていない状態の悪い中古車に金利を上乗せして、保証料+手数料をさらに加算するというやり方も報告されているようです。
結局、支払い総額がカーローンより高くなったというケースは少なくありません。
もちろん万が一の時のために、保証人を用意する必要もあります。
車の所有権は販売店に
カーローンの場合、ローン契約後も所有権が販売店になっていることがほとんどです。
契約者は「使用者」として登録され、契約が成立した後は自分の車のように使用できる仕組みです。
車を売却したり廃車にしたりする場合には必ず所有者の同意が必要になるため、契約後であっても自分の判断で転売することはできません。
もちろん使用者の同意なしに所有者が売却したりすることもできません。
あくまで使用者はマイカーとして車を使えますが、支払いを終えるまでは「お金を販売店に借りている状態」になります。
延滞時には車を引き上げられる可能性も
車の所有権が販売店にあるため、支払いを延滞すると車を引き上げられる可能性があります。
通常は延滞が始まった日から電話やメール、LINEなどの通信手段を使って支払い催促が行われ、連絡を無視すると引き上げへ至る、という流れになるかと思います。
自社ローンは独自ローンのため、支払いが遅れても信用機関への影響はありません。
しかし今は一般社団法人自社ローン協会という機関があり、自社ローンの信用情報を共有しているため、延滞者は次の自社ローンが組めないというケースも出てきています。
自社ローンが好まれる理由は?
細かい条件が設定されている場合もありますが、それでも自社ローンが好まれる理由があります。
貯蓄がなくて頭金や初期費用を払えない場合や、金融機関のローン審査に引っかかりそうな場合です。
どういった状況だと、ローン審査に引っかかってしまうのでしょうか。
ブラックリストに乗ると信用回復に数年かかる
金融機関の信用情報は過去歴を参考にするため、一度ブラックリストに乗ると、債務整理をした後5年から7年ほどは影響が出ます。
債務整理後に状況改善して安定した生活を送っているのに、信用情報が回復するまでローンが組めなくて困っている人もいるでしょう。
仕事で車が必要なのに審査がパスしないと悩んでいる人にとって、自社ローンで助かることもあるでしょう。
非正規雇用でも車が買える
アルバイトやパート、派遣社員などはローン審査が通りにくいのも悩みの種。社員であっても勤続年数が短いと、希望の額が通らない場合もあります。
自社ローンは勤続形態や年数にこだわりなく契約できるので、非正規雇用だけど車を購入したいという時にも助かるのです。
しっかりした企業の自社ローンを使って即納車してもらい、きちんと完済してその後は所有者としてマイカーライフを楽しんでいる人もたくさんいます。
自社ローンが不安なら車のサブスクも検討を
大切なのは、信頼できる中古車店で、無理のない返済計画を立てて購入することですね。
自社ローンを利用する際はメリットデメリット両方を見て検討しましょう。
今は車のサブスクという便利なサービスも登場しました。Wincubeの系列店である「フラット7」も、車のサブスクをご紹介しているお店です。
自社ローンよりも安心、と、カーリースを選ぶ人も増えています。
自社ローンを検討する際は、月々定額で車に乗れる「フラット7」も、ぜひ一度チェックしてみてください。