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冷凍車の霜取りとは?冷えが悪くなる原因とデフロストの仕組み

冷凍車の霜取りとは?冷えが悪くなる原因とデフロストの仕組みを解説

冷凍車を使っている方から、

「最近、前より冷えにくくなった気がする」
「冷凍機は動いているのに、なかなか設定温度まで下がらない」
「荷室の冷却ユニットに霜がびっしり付いているけど大丈夫?」

といったご相談をいただくことがあります。

冷凍車が冷えにくくなる原因はいくつかありますが、その中でも意外と見落とされやすいのが「霜」です。

家庭用の冷凍庫でも霜が付くことがありますが、冷凍車でも同じように冷却部分へ霜が付着します。

そして霜が増えすぎると、冷却能力が低下してしまうことがあります。

そこで重要になるのが、冷凍車に備わっている「デフロスト(霜取り)」という機能です。

今回は、中古冷凍車をご検討されている方や、現在冷凍車を使用している方に向けて、

「なぜ霜が付くのか?」
「霜が付くと、なぜ冷えなくなるのか?」
「デフロストとはどんな機能なのか?」

というポイントを、できるだけ分かりやすくご紹介します。

そもそも冷凍車にはなぜ霜が付くの?

冷凍車の荷室には、冷たい空気を作るための冷却装置があります。

この冷却装置の中にある「エバポレーター」と呼ばれる部分では、非常に低い温度で空気を冷やしています。

しかし、荷室内の空気には水分が含まれています。

荷室ドアを開けたときには、外から暖かく湿った空気も入ってきます。

この空気中の水分が冷却装置に触れると、結露し、その水分が凍ることで霜になります。

特に、

・夏場など外気温や湿度が高い日
・荷物の積み降ろしでドアを何度も開閉する場合
・長時間冷凍機を運転する場合
・配送件数が多く、頻繁に荷室を開ける場合

などでは、霜が付きやすくなります。

つまり、冷凍車に霜が付くこと自体は必ずしも故障ではありません。

冷却している以上、ある程度の霜が発生するのは自然な現象です。

問題は、その霜が増えすぎてしまうことです。

霜が増えると、なぜ冷えにくくなる?

「霜くらいなら、そのままでも大丈夫では?」

と思われるかもしれません。

しかし、冷却装置に大量の霜が付くと、冷凍車にとっては大きな負担になります。

冷却部分に厚い霜が付着すると、冷たい空気を効率よく作れなくなったり、荷室内に冷気を送り出す風の流れが悪くなったりします。

イメージとしては、冷却装置に霜の“コート”を着せてしまっているような状態です。

せっかく冷凍機が頑張って動いていても、その冷たさが荷室へうまく伝わりません。

その結果、

「冷凍機は動いているのに設定温度まで下がらない」

「以前より冷えるまでに時間がかかる」

「荷室内の場所によって温度差がある」

といった症状が出る場合があります。

さらに霜が多くなることで冷凍機の運転時間が長くなれば、燃料消費や機器への負担にもつながります。

冷えないからといってすぐ故障を疑うのではなく、まず冷却部分に大量の霜が付いていないか確認してみることも大切です。

デフロストとは「霜取り」のこと

そこで登場するのが、デフロスト機能です。

デフロストとは英語の「Defrost」で、簡単にいうと霜を取り除く機能のことです。

冷却装置に付いた霜を溶かし、再び効率よく冷却できる状態へ戻します。

冷凍車の機種や冷凍機によって仕組みは異なりますが、自動的に一定のタイミングで霜取りを行うタイプや、必要に応じて手動操作でデフロストを行うタイプがあります。

デフロスト中は、一時的に荷室内の温度表示が上がったり、冷却運転が止まったように感じたりすることがあります。

そのため初めて冷凍車を使用する方から、

「急に冷えなくなったけど故障ですか?」

と聞かれることもあります。

しかし、デフロスト運転中であれば正常な動作である可能性があります。

もちろん、デフロストが終わっても温度が下がらない場合や、異常な頻度で霜が付く場合には点検が必要です。

「霜が付いた=故障」ではありません

中古冷凍車を見に来られたお客様の中には、冷却装置に少し霜が付いているだけで、

「この冷凍機、大丈夫ですか?」

と心配される方もいらっしゃいます。

ですが、霜が付くこと自体は冷凍機が冷えているからこそ起こる現象でもあります。

重要なのは、

霜が異常に増えていないか

そして、

デフロスト後にしっかり冷却できているか

を見ることです。

中古冷凍車の場合は見た目だけではなく、実際に冷凍機を作動させて温度が下がるかを確認することが非常に重要です。

「設定温度がマイナス20℃だから大丈夫」

というわけではありません。

設定できる温度と、実際にその温度まで冷えるかは別の話だからです。

中古冷凍車を選ぶ際には、冷凍機の状態まで確認しておくことをおすすめします。

霜が異常に多い場合は別の原因も

霜が極端に多い場合や、デフロストを行ってもすぐに大量の霜が付く場合には、別の原因が隠れている可能性もあります。

例えば荷室ドアのパッキンが劣化していると、外から暖かく湿った空気が入りやすくなります。

その分、冷却装置に霜が付きやすくなります。

また、

・ドアの閉まりが悪い
・荷室ドアを長時間開けている
・冷気の吹き出し口を荷物で塞いでいる
・荷物を詰め込みすぎている
・冷却装置自体に不具合がある

なども、冷え方に影響します。

実際には「霜だけが原因」というよりも、いくつかの条件が重なって冷えが悪くなっているケースもあります。

ですので、

「最近なんとなく冷えが悪い」

と感じたら、冷凍機だけを見るのではなく、荷室全体の使い方や状態も確認してみましょう。

配送中は荷室ドアの開けっぱなしにも注意

営業として冷凍車をご案内するときに、ぜひお伝えしておきたいのが荷室ドアの開閉です。

特に夏場は外の空気が高温多湿です。

ドアを長く開けたままにすると、その空気が一気に荷室へ入ってきます。

すると荷室温度が上昇するだけでなく、水分を含んだ空気が冷却装置へ流れ込み、霜が付きやすくなります。

配送先で荷物を降ろす際も、

「すぐ戻るから」

とドアを開けっぱなしにするのではなく、必要に応じてこまめに閉めることがポイントです。

こうした小さな使い方の違いが、冷却効率や冷凍機への負担にも影響します。

中古冷凍車を見るときはデフロスト機能も確認

中古の冷凍車をご検討されている方は、走行距離や年式だけではなく、冷凍機の状態も確認しておきましょう。

私たち営業側から見ても、普通の中古車と冷凍車の大きな違いはここだと思います。

普通のトラックであれば、

「エンジンの調子」
「走行距離」
「荷台の状態」

などが主な確認ポイントになります。

しかし冷凍車の場合は、それに加えて冷凍機という大きな装備があります。

そのため、

・冷凍機が正常に作動するか
・実際に温度が下がるか
・異常な霜付きがないか
・デフロストが正常に動くか
・荷室ドアやパッキンに大きな劣化がないか

といった部分まで確認しておきたいところです。

特に仕事で毎日使用する車であれば、納車後に「思ったより冷えなかった」となると業務にも影響してしまいます。

価格だけで決めず、冷凍機の状態まで含めて比較することをおすすめします。

まとめ|冷凍車の霜取りは冷却性能を保つために重要

冷凍車の冷却装置には、使用しているうちに霜が付着します。

少量の霜であれば珍しいことではありませんが、霜が増えすぎると冷気の流れが悪くなり、冷却能力が低下する可能性があります。

そこで重要なのが、霜を取り除くデフロスト機能です。

「冷凍機が動いているのに冷えない」という場合、必ずしも冷凍機そのものが故障しているとは限りません。

霜の付き方やデフロストの状態、荷室ドアの開閉、荷物の積み方なども一緒に確認してみましょう。

また、中古冷凍車を購入するときは、車両本体の状態だけではなく、冷凍機が実際にどこまで冷えるのかを確認することがとても大切です。

当店でも中古冷凍車について、

「この用途なら何℃くらい必要?」

「中温と低温、どちらを選べばいい?」

「この冷凍車で食品配送に使える?」

といったご相談をいただくことがあります。

冷凍車は使う商品や配送方法によって適した仕様が変わります。

中古冷凍車をお探しの方は、走行距離や価格だけで決めず、ぜひ冷凍機の状態や用途まで含めて比較してみてください。

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